Mail Magazine 「Jiro's Club」
バックナンバー
 

昨シーズンまでのコラムです。
 
'07'08 シーズンの最新バックナンバーはこちら

 
 
 
 

「 Vol.1 軸の移動 」
「ターン」は切り替えの連続とも言えます。フロントとバックサイドの切れ味を等しくするためにはどうすればいいか?一つの回答に「軸の移動」があると自分は思っています。切り替え時、身体を投げ込む方向とタイミングが重要なのです。通常バックサイドは早く回りたい気持ちが強く、ボードが進んでいく方向よりもかなりターンの内側を見ています。それからフロントサイドが切れてあまりにも気持ちが良いので、いつまで経ってもターンを切り替えていかない。これではバックサイドで前半からボードを踏んでたわませることは不可能です。フロントはつま先でバランスを取れるので、エッジに乗りやすく、スタンスアングル的にも進んでいく方向が見やすいので、谷回りから強い内傾軸を作り、ボードにプレッシャーを与えやすいのです。バックサイドを強化するためには、フロントサイドターンの中盤にバックサイドの中盤あたりを見ながらそこに向かって身体を投げ出すようにすれば、ターン前半から無理のない強い内傾軸をつくり、身体とボードが一体となりを踏めるようになります。   みなさんには是非軸移動がいいタイミングと方向でやって欲しいですね。

 

 

「 Vol.2 軸の移動その2 」
前回お話しした切り替えの時に軸を投げる方向とタイミングをもう一度整理しましょう。斜面下から見てゲレンデ雪面に大きい時計をイメージします。レギュラーの場合フロントサイドターンは12.1.2.3.4.5,6時、バックサイドは12,11,10,9,8,7,6時になります。普段は切り替えというイメージを瞬間的に考えがちですが、FSからBSは3時から9時、BSからFSは9時から3時までの間を切り替えと考えます。つまりターンの後半はもう既に次のターンの切り替えの一部なのです。例えばパイプでのエアーターンは、空中でエッジを切り替えますが、リップにさしかかる手前で自分の飛んでいく方を見ながら意識するし、ワンメイクのアプローチにしてもキッカーのアールに入る手前で飛んでいく方向のピークを意識すればスムースなエアーが可能になるわけです。何をやっても手前で次の方向や動作を意識できていればかなりやりやすくなるはずです。3時の時に9時を中心にBSのターン弧がイメージできていて、9時に飛び込むように足元から体全体を投げ込みましょう。逆サイドも同じことが言えます。

 

 

「 Vol.3 脚部の運動 」
1の軸移動でお話しした通り、ターンの軌道に合わせて体を投げ込み、さらに脚部の運動を使えば、雪面に対してより明確な圧力コントロールができるようになります。例えばバッチ検定の「立ち上がり」とは、切り替えの時に重心位置を雪面から上げる、つまり立ち上がりながら谷側へ倒れていきます。このことで雪面の圧力一度抜き、ボードが切り替えやすくなります。また立ち上がることでターンのタイミング、リズムを取りやすく、初心者に教えやすいターンの代表的なもと言えるでしょう。「抱え込み」は切り替えの時に重心位置を上げず脚部を体の下に引き込むようにして切り替えていきます。また脚部の動きを止めたような「プレス」ターンもあります。 そんな脚部の運動の中で筋肉の緊張の強弱をターンのタイミングに合わせれば、様々なバーンで思ったようなターンができるかもしれません。滑りのバリエーションを増やす意味で、色々試してみることをオススメします。

 

 

「 Vol.4 カービングと飛び 」
カービングターンもエアーも共に曲線を描きながら進んでいく。そこにはいくつかの共通点があります。
キッカーはアプローチでリラックスして低くなり、視線はリップを中心にキッカー全体の大きさ、Rの形状を確認するようにします。近づいてきたら飛んでいく方向の空間を見ながら、タイミングを合わせてリップでオーリー(空中に飛び出た瞬間から足を引きつけられるように)してテイクオフする。ターンも中盤から次の中盤を見てそこに飛びこむようにしていく。どちらにしても結構手前から目線で確認して準備動作に入っている。イメージが出来ていないと体をどのタイミングで、どう動かしていけばいいのか?わからない。僕らは絶えず未来の動作をイメージを使って予測し続けなければいけないのです。

 

 

「 Vol.5 加重と荷重 」
ここでの加重と荷重の定義を次のように考えます。「加重とは筋力、筋肉の緊張などでボードに直接働きかけること」「荷重とは重力やターン時発生した遠心力がエッジを立てたボードによって雪面への圧力としての働きかけられた力」 ではこの2つの力の特徴は?「加重するタイミングは自分の意志で決められ、荷重が一番大きくなるところは物理的に決まっている」  ターンしているボードの動きを見ると、加重のタイミングや大きさなどは人によって様々です。「ターンのどの辺でどうかけていくか?」それによってボードの動きが変わるのです。ズレてしまうターンの代表的な現象を説明すると、「ターンの後半で荷重は強くなりますが、その時加重を強くしてしまうと、強すぎる力に絶えられなくなった雪面が崩され、ボードがズレる。」これを解消するためには、荷重の少ないターン前半に加重をすることが出来れば、ターン弧の大きさはその時点で決まり、後半に曲がろうとして加重しなくても良くなります。そうすればズレにくく安定します。

 

 

「 Vol.6 パイプの軸 」
いつも言ってますが、「こうしないといけない!ダメだ!」ということは一つもありません。ただパイプに関して言えば「斜面(ボード)に垂直な軸を作らなければいけない!」といえるかも? 基本的に斜面に合わせて体の軸を垂直に合わせていくことによって、ボードを走らせ、飛びにつなげることができると思います。ターンにも有効な軸作りとも言えます。ゲレンデには90°近いバーンは皆無ですが、パイプにはあります。このきつい斜面で軸を合わすためには、積極的な谷側への体の投げ込みと、かなりの勇気も必要になります。まずは小さいサイズのパイプからトライしましょう。一つポイント言うとすれば、体勢を低くして重心をボードの中心に近づけることによりやりやすくなります。パイプを左右均等のバンクと思ってみなさんターンしてみましょう。

 

 

「 Vol.7 緊張を解すイメージトレーニング 」
よくみなさんに「力を抜いてリラックスして滑ってください」と言っています。
筋肉は緊張しすぎると全体の動きが円滑に出来なくなります。箸使いなんかは何度も繰り返して今では無意識に出来ていますが、始めの頃はかなりギクシャクしていたのでは?
自分もエアートリックをする前に、上手い人の映像を頭にたたき込んで、頭の中でシュミレーションして疑似体験します。顔の向き、肩や骨盤の向きなど大きい骨格的な動きををよく観察した上で手や足の位置などかなり細かいところまで再現するように体を動かします。さらに距離感やスピードまでも考えるようにするとイイと思います。それを何度も繰り返すことによって自信が深まり、出来る気持ちが湧いてくるはずです。このことで雪上に立った時何割かの緊張を解すことが出来るでしょう。
実践で出来なければ、何かのポイントがずれているかも?もう一度細かくチェックをしてシュミレーションしてみましょう。これからのオフシーズンにも有効なトレーニングなるはずです。

 

 

「 Vol.8 効率よくハイスピードなターンをしよう!」
安定してスピードを出すための3つの大きい要素は
1,ターンの前半でボードを立てる(角付けを強める) 
2,そこでしっかりと踏んでボードのたわみ(反発力)を作る
3,その反発力を後半から次のターン前半に向けて解放させる。 
1,は、切り替えた直後から内傾軸が必要です。
ターン中盤から次のターンの中盤に視線を送り、その方向に体を投げ出すようにすれば早いタイミングで内傾し易くなります。
2と3,をやるためには、切り替え時に重心を上げないようにします。上げてしまうとボードをしっかり踏めないし、力は上に逃げて推進力にはなりません。つまり膝を曲げながら体を次のターン方向へもっていきます。抜重というより加重しながら切り替えるのです。
今シーズンに感じたことをまとめて Vol.8では言わせてもらいましたが、これからも向上心を忘れることなくみなさんにとってより良いレクチャーが出来るよう頑張ります。来シーズン違うこと言ってたらゴメンね(笑)ご購読ありがとうございました。

 


 

― コラム1/10―A 「ターンの内傾軸を前半に作る」
ターンの内傾軸を前半に作ることはコントロールをする上でかなり有効な要素です。例えば車や自転車で曲がる時、カーブの奥でさらに曲がり度合いがきついとすごく怖いと思います。カーブ途中さらにハンドルをきると不安定になるからです。見通しのイイ緩いカーブは早い時期からきり具合を決定できる。ボードで言うとターンの切り替え直後、直滑降に向く前に、身体が充分倒れてボードが立っていればターン後半に立てずに済み、安定するということです。

 

― コラム1/10―B「ターンの内傾軸を前半に作る 目線編」
全ての運動、バランスの根元は目線による頭の動きとその軸から始まるというのが最近身にしみて感じます。室内のエアー練習時、首の曲げ具合一つで、スイッチストレートが!スピンが決まる!本当です。ターンも同じ、まず広範囲目線を作ろう!何処でも良いので、ターンしてるイメージで景色を見たら、目をつぶって詳しく広範囲の情景を覚えているか確かめてください。凝視なしで歩いてた子どもの服装からビルの色まで覚えてればOK!

 

―コラム2/10「体全体がその方向へ動くイメージを持とう」
例えば上下動を直滑降で行う時、止まって上下動するのとは違い、動きのなかで上下動しているとイメージして欲しい。横から見れば心電図の波形のように重心位置(へそ下)が波のように進んでいくのだ。本人の視野にその波形がイメージができて、動きを合わせられれば絶えず体が良い位置にあり、ボードをコントロールしやすくなる。これはターンでも同じ事が言える。

 

― コラム3/10「切り替え時の体の投げだし」
先シーズンまで、切り替えの時に上半身を積極的に谷側に投げ出すように言っていたかもしれない。まことに申し訳ありませんが、今シーズンは「下半身を投げ出そう」と言っています。自分でやっていても下半身を投げ出した方が(上半身も下半身についてくる)足場がしっかり作れるので、切り替え直後からボードをしっかり踏めます。前回の2/10で言った体全体がその動く方向にイメージがあってのことですが。

 

― コラム4/10 「前足の使い方」
自分の場合BS(バックサイド)ではターン方向に少し前足をひねり(10度くらいかな?)  FS(フロントサイド)ターンでは膝をターンのピーク(一番ふくらむところ)方向に入れ込んでいくことで、ボードの前足付近の圧力を高め、エッジを雪面に食い込ませボードのたわみをつくり、これから自分が進んでいく方向へ舵を積極的にとるという意味があります。BSは腰まで大きくひねらないように、FSでは上半身より下半身を内傾させたいので思い切って行いましょう。

 

― コラム5/10 「ついに発見した真ん中の軸」
自分の中で「いい位置」にポジションをいつもキープしたい想いはずっと持ち続けていました。ちょっと背筋を伸ばすだけで安定感が違う!お勧めです!背筋を伸ばすように、つまり重量上げの選手のスタイルを意識する。これは全体的にポジションが高めで後ろにくるような気がしますが、この方がより内傾でき、重心を雪面近くまで落とせ、両足でしっかり雪面を捉えることができるのでエッジグリップが良く安定します。

 

― コラム6/10「目線は谷をキープかもしれない」
今までロングターンはどちらかと言うとターンに追従しながら少しだけ先行するようなことを言ってました。それはそれでいいと思いますがもう一つのパターンとしてずっと谷側を見ながらターンする事もありかなと思います。その方がターン弧に合わせかたが作りやすいことを発見しました。ただしこれは通常の視線を理解の上での話ですが。視線も自分なりにいくつかのパターンを持っているのは強みだと思います。

 

― コラム7/10「力は極力抜こう 」
北海道でマッチョマンとキッカーを飛んでる時、ふと力を抜いてみた。すると驚くほど身体が自由に動いて上手くいった。今まで極力ぬこうとしてたけど、今回はそれにも増して思いを強く持って行えた。ではそれがどうすれば思えたか?それはその先の自分の体勢がイメージが出来ている=恐怖心があまり無い。それが重要な気がする。時間、空間、軌跡、スピード、風、G、音、視界、出来るだけ多くの情報をイメージできるようにしよう!

 

― コラム8/10「足首、膝の使い方変更」
前回コラム4/10 「前足の使い方」で紹介したやり方をシーズン中盤に変えました。両足の甲に上から串を刺し、コマ回しのようにターンの回転方向にひねります。ポイントは両足回すことによって有効エッジの先端から後ろ足の足元までのエッジグリップを良く出来る。フロントも同じようにターン方向に回転させる。タイミングは切り替えからすぐに、瞬間的に行って後はやめる。ターン後半まで引きずらないようにやりましょう!

 

― コラム9/10「アンギュレーションの意味」
そのむかしアンギュレーションはバランスを保つ上で重要だと言われてきた。もちろんそれはあると思う。自分はバックサイドのターンを引っ張らない(フロントサイドターンに入るタイミングが遅くれない)ようにバックサイドに入る時、右手(レギュラースタンスの後ろの手)を下げるようにしている。その方がターン中盤できれいにアンギュレーションがとれて=次のフロントサイドターンの上半身ができているので、切り替えがスムースになる。

 

― コラム10/10「生活の中のバランストレーニング」
オフシーズンのこの時期きつい筋トレでないオススメなトレーニングがあります。自分は朝手動式コーヒーミルを右手も左手も交互に使いながら回します。慣れない左手はスイッチスタンスくらい違和感があります。この他にも普段やっていないパターンで何かをやってみる。意外な所に発見がアルと思うし、その時の軸を考えると奥深いモノがありますよ〜。早いモノであっという間に春うらら。今シーズンご講読ありがとうございました。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 















 

 

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